LE-CALBO 真空浸炭処理

当社はこのたび、リヒト精光グループの一員となりました。
これに伴い、エルイーカーボ株式会社による「真空浸炭焼入れ」の受託サービスを新たに開始いたします。

真空技術と浸炭焼入れの高度なノウハウを融合し、歪みの少ない高精度処理と安定した品質を実現。
金型・精密部品をはじめとする幅広い分野の高品質化に貢献します。

グループシナジーを活かし、これまで以上に信頼性の高い熱処理技術をご提供してまいります。

真空浸炭処理について

真空浸炭とは真空炉内に浸炭性ガスを挿入し、ガスの熱分解によって生じた活性炭素を製品表面に浸透拡散させる処理です。
処理できる鋼材として、SCM415,420 S15C,SPCC,SSなどの低炭素鋼に有効です。
エルイーカーボでは浸炭深さ1mm以下(毎日)、0.5mm以下(週2,3)、1.4mm以下(週2)の3種類の深さをスタンダードで処理しています。
これに当てはまらない浸炭深さにつきましてはお気軽にご相談ください。

真空浸炭の特徴

真空下で活性炭素を浸透拡散することで鋼の表面の結晶粒界が酸化する現象が発生しません。粒界酸化が発生しないことにより疲労強度に優れた製品を作ります。
また細穴、止まり穴の内面にも浸炭が可能です。
高周波焼き入れでは困難な部分焼き入れは防炭剤を塗布し浸炭処理をすれば可能です。
SK、SKSは内部まで硬くなり折れや割れなどの不具合がある場合、鋼材を浸炭材に変更し浸炭処理することにより耐摩耗性・靭性の向上、さらに不具合が低減されます。
エルイーカーボで浸炭処理した場合、表面硬度はコールド油 60~61HRC(低温戻し)、セミホット油60~61HRC(低温戻し)となり、内部硬度および防炭箇所の硬度はコールド油 30~33HRC、セミホット油 約23HRCとなります。

高濃度浸炭

真空下の昇温によりガス浸炭では不可能だった高温域での浸炭が可能となりガス浸炭より短時間で処理ができ、尚且つ高濃度浸炭が可能となりました。
主に高負荷歯車、自動車エンジン用バルブリフター、ビット材、ラック、ベアリング、ドライブシャフト、カムシャフトに適用されます。

 

高濃度浸炭とは

表面炭素濃度を0.8%以上高めたもので加熱、冷却の繰り返しや冷却速度の制御などで炭化物の生成、球状化を図り、浸炭層内に高硬度で微細な炭化物を分散させる方法です。
高濃度浸炭した製品の表面硬化層の硬さは通常浸炭したものと比較して高く耐摩耗性が改善され、磨耗量は大幅に減少します。
高濃度浸炭は通常浸炭したものに比べ高熱になっても軟化し難いことも特徴です。
破壊の基点となる最表面の硬さが大となるため通常浸炭に比べ疲れ強さが向上します。
またギヤ、カムなど接触面付近に生ずるせん断応力分布は表面に近い部分にその応力の最大点があるので表面層は硬くし、かつその部分に圧縮応力を与える高濃度浸炭は対ピッチング強度も向上します。

エルイーカーボ株式会社 設備紹介

真空浸炭炉
アセチレンを使用する低圧下での浸炭処理です。焼き入れ時、
油を攪拌している中に浸けて冷却するだけでなく上下に揺動することにより高硬度、低歪で処理ができます。

真空浸炭炉 TVC-3(高砂工業) / TVC-3.5(高砂工業)

主な処理:真空浸炭、真空焼き入れ、調質、焼準、真空なまし など
処理重量:1000kg(グロス)
温度:600〜1050℃ ※最高温度1100℃(真空)
冷却方法:油冷却または窒素ガス強制冷却
ガス冷却:炉内へ最高190KPaの圧力でガス冷ファンと熱交換器による内部循環方式の冷却
真空到達圧力:10Pa

 

設備名製造メーカー処理有効寸法(mm)
真空浸炭炉(コールド油)高砂工業820 x 820 x 1400
真空浸炭炉(セミホット油)高砂工業1200 x 820 x 1400
流気式電気炉島津製作所600 x 450 x 900
流気式電気炉日本ヒーティング600 x 500 x 900
流気式電気炉HORIX500 x 500 x 750
流気式電気炉株式会社マツダ1200 x 1200 x 1500
流気式小型電気炉ヤマト化学300 x 400 x 255
設備名製造メーカー装置名称
ショットブラスト機株式会社大鋳FL-135L-LE
歪矯正用プレス機70tonプレス
歪矯正用プレス機株式会社TOHOPAS-1-30C-1500型(30ton)