
金型や機械部品の耐久性向上を目的とした表面改質技術です。低ダメージで均一な窒化層を形成できるため、製品本来の精度や外観を損なうことなく、長寿命化を実現します。
本処理は、処理中の肌荒れが非常に少なく、鏡面仕上げ品やシボ加工面などの高意匠部品にも安心して適用可能です。表面粗さの変化を最小限に抑えながら、耐摩耗性・耐焼付き性の向上が期待できます。
また、ステンレス鋼をはじめ、ほとんどの鋼種に対して窒化処理が可能であり、幅広い用途・部品形状に対応します。安定したグロー放電を維持できるため、スリット加工品や複雑形状部品においても処理ムラやバラツキを軽減し、品質の安定化に寄与します。
さらに、処理後はそのまま溶接修正が可能であり、工程上の自由度が高い点も大きな特長です。加えて、PVDやDLCなどの硬質被膜の下地処理として本処理を施すことで、密着性や被膜性能をより一層高める効果が得られます。ソフトプラズマ処理は、精度・外観・機能性を高次元で両立させたい製品に最適な表面改質技術です。
Before

After

シボ加工面
Before

After

S.P.N.法はプラズマエネルギーを利用した鋼の窒化法で、従来のプラズマ電源を用いるイオン窒化法と異なります。
処理物の表面肌を荒らすことが少なく、合金鋼の欠点とされる化合物層の発生を抑えることが出来るため、従来法に比べ「寸法変化」「脆さ」の低減等の特徴があります。
処理別の粗さ・硬さ比較データ
走査型電子顕微鏡による表面粗さ写真(倍率:×5000) 材質 SUS420J2改良材(熱処理済み/HRC53)

窒化層の違い

主に[処理温度]と[時間]の組合わせで管理します。
S.P.N. (ソフトプラズマ窒化)は表面硬さを高め、機能部品としてその耐久性を向上させるもので、幅の広い用途が考えられます。
昇温時のガス発生、および放電時の固形物剥離からの金型表面へ再付着を防ぐため。試作成形時の樹脂の付着残り、水穴の錆びや汚れ等は事前に除去をお願いいたします。
また、複雑な形状で入れ子が多い金型は通常の脱脂洗浄では落ちきらない場合があり、シミ等の発生原因にもなります。
全作業は専任者が行い、リピート発注をいただけるよう精進して参ります。